こんばんは。4747スパイスです。

カレー屋を目指すにあたって、
ブランドを作る前に、まず歴史を知っておきたいと思いました。

「自分は何を作っているのか」を説明できるようになるために、
今回は、カレーの世界史を整理してみます。

「カレー」という言葉の始まり

まず、「カレー」という言葉は、
もともと特定の一皿を指すものではありませんでした。

語源は、南インドのタミル語の
「カリ(kari)」または「カリル(karil)」という言葉で、
スパイスで味付けした野菜や肉の炒め物を指していたとされています。

それが「カレー(curry)」になったのは、
イギリス人がインドのスパイス料理を一括りにして呼んだことがきっかけです。

もともとの意味は、もっと広くて、もっと曖昧なものでした。

カレー=辛い、は本当?

カレーといえば辛い、というイメージがあると思います。

でも、唐辛子の原産地は中南米です。
インドに伝わったのは大航海時代以降、
それ以前のカレーに、唐辛子は使われていませんでした。
辛みを出すスパイスは、胡椒でした。

「カレー=辛い」は、歴史的にはわりと最近の話です。

スパイスが世界を動かした時代

スパイスは、植物の根・種・葉などを加工した調味料です。
熱帯地域に多く分布していて、
外敵から身を守るために強い香りや刺激を備えています。

当時のスパイスは、現代からは想像できないほど高価でした。

なぜ高価だったのか

産地がインドや東南アジアに限られていて、ヨーロッパからはるか遠くにありました。
さらに、中間業者が価格をつり上げていたとされています。

保存性が高く「価値が落ちない」という特性もあって、
胡椒が通貨の代わりに使われることもあったそうです。

なぜそれほど欲しがられたのか

当時のヨーロッパの食事は、かなり単調でした。
塩味中心の保存食が多く、肉や魚の塩漬けが主食に近い状態。

そこにスパイスを使うと、一気に食事の質が上がりました。
臭みを抑え、香りを足し、味を変えるという目的で使われていたそうです。

さらに中世ヨーロッパでは、スパイスは薬でもありました。
そして、インドから来る超高級品として、
「持っているだけで権力者のステータス」になるものでした。

スパイスは、食べ物であり、薬であり、富の象徴でした。

この欲望が、大航海時代を生み出した、とも言われています。

イギリスに渡ったカレー

インドを植民地化していたイギリス。
現地で生活していたイギリス人(アングロインディアンと呼ばれた)たちは、
インドの食文化を積極的に受け入れ、本国に持ち帰りました。

ここで生まれたのが「カレー粉」です。

本国でインドの味を再現するために、
あらかじめスパイスをブレンドしたカレー粉が発明されました。

カレー粉は、カレーを「再現可能な料理」に変えた発明だったと思います。

まとめ

カレーの世界史を整理すると、こんな流れです。

インドのスパイス料理(タミル語”カリ”)

スパイスが世界中で高級品として取引される

大航海時代。産地を求めて世界が動く

イギリスがインドを植民地化。カレー粉を発明

カレーは、インドで生まれ、スパイス貿易の時代を経て、
イギリスを通じて世界に広まっていきました。

次回は、そのカレーが日本に渡ってからの話を整理します。
日本でカレーはどう育ったのか。

また読んでもらえると嬉しいです。
ありがとうございました。